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 戦時中にもかかわらずトップが交代したロシア国防省で、汚職などの容疑で幹部の逮捕が相次ぐ異例の事態となっている。プーチン大統領は今月、国防相に経済畑で前第1副首相のベロウソフ氏を登用。ウクライナ侵攻で兵力を効率的に増強するため、汚職体質が指摘されてきた国防省や軍に厳しく改革を迫る狙いとみられる。

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 ロシア連邦捜査委員会は23日、国防省幹部のウラジーミル・ベルテレツキー氏を職権乱用の疑いで逮捕したと発表した。2022年、国の契約をめぐる不正で、7千万ルーブル(約1億2千万円)以上の損害を国に与えたとしている。

 モスクワの軍事裁判所も同日、軍の通信総局長で参謀次長のワジム・シャマリン中将を収賄の疑いで逮捕したと発表した。国の契約に関連し、「多額の賄賂」を受け取った疑いがあるという。

 4月にはショイグ前国防相の…

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