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地域で育てた酒米から造った新酒で乾杯する住民ら=三重県名張市夏見

 三重県名張市の箕曲(みのわ)地域で栽培された酒米で造った新酒を楽しむ「みのわで乾杯の会」が25日、地元の箕曲市民センターで開かれた。昨年の収穫に携わるなどした住民グループら関係者約40人が作業の話題に花を咲かせつつ、味わった。

 地域おこしをめざす「箕曲地域づくり委員会」が2013年から、酒米「神の穂」を栽培。稲刈り後の稲わらを「はさがけ」と呼ぶ天日干しをし、地元の「澤佐酒造」で、「純米大吟醸 神の穂天日干し みのわ」を醸造している。

 委員会の中野伸宏会長(70)は「昨年の『乾杯の会』は土砂降りだったので、水割りを飲むようだった」と苦笑いし、「子どもを育てるような感じで栽培し、すっきりとのどごしのいい味わいになった」と話した。今年の田植えは18日に実施しており、秋に12回目となる収穫をする。大吟醸は同酒造で販売している。(小西孝司)

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