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【連載】高校思い出クリック~青春群像記~

高校をシリーズで紹介する企画。東京都立新宿高校の7回目は、第一線で活躍する研究者たちを紹介します。

 新宿高校は、人工知能(AI)やエネルギーなど、第一線の研究分野で活躍する研究者も多く輩出している。

山川出版社の「日本史」を執筆した石井進に日本史を学びたい、と東大に進んだ阿部=2024年3月15日、佐藤太郎撮影

 福島大学行政政策学類教授の阿部浩一(56、1986年卒)は、高校では地理歴史研究部長として、好きな歴史の探究に打ち込んだ。戦国時代が特に好きで、2年の時は川中島の合戦をテーマに、長野県でフィールドワークをした。将来は高校で日本史を教えたいと思っていた。大学選びでポイントになったのが、いかに新宿高校がすごいか、という教師たちの言葉だった。他校から赴任してきた教師らが、一様に新宿高校の伝統の重みを口にするのを何回となく聞いた。いつの間にか「自分もその伝統を支えなければ、と勘違いしてしまった」と笑う。いまは、東日本大震災をはじめ、自然災害によって消失の危機にある古文書や歴史的資料の救出、保存に力を注いでいる。

写真・図版
小4の時に地元・目黒区の全小学校を訪ねて取材し、生徒数や学校の特徴を模造紙にまとめた経験もある関根=2024年3月22日、佐藤太郎撮影

 理化学研究所の言語情報アクセス技術チームリーダーの関根聡(59、83年卒)は、バレーボール部から合唱部に転部。最後のクラス対抗の合唱大会では、独唱を披露した。数学教師の須賀楯夫には世話になった、と振り返る。

 高校2年になる春、「この教…

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