全国トップレベルの手厚い子育て支援策で知られる大分県豊後高田市は28日の定例会見で、市内唯一の高校である県立高田高校に通う生徒に対し、来年4月から無料で昼食を提供する方針を明らかにした。保護者の負担軽減策の一環で、県立高への支援としては県内初の取り組みという。
高田高校の生徒数は379人(5月1日現在)。多くの生徒が昼食に弁当を持参しているほか、校内で弁当やパン、麺類などを販売している。市は希望するすべての生徒に提供する意向で、提供方法や財源などを詰め、予算計上する。
市は昨年度、高校の授業料を無料化する支援制度を導入。7月からは高校生までの入院時の食事代が無料化される。佐々木敏夫市長は来年度に「0歳児から高校生までの医療費・授業料・給食の完全無料化を実現できる」と語った。(貞松慎二郎)