中国とアラブ諸国が経済協力などを協議する「中国・アラブ諸国協力フォーラム」が30日、北京で開かれた。習近平(シーチンピン)国家主席が基調演説し、「アラブとの関係の飛躍的な発展を促進し続ける」として、中東諸国との関係強化に意欲を示した。
開幕式には中国の招待で、エジプトのシーシ大統領やアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領、バーレーンのハマド国王、チュニジアのサイード大統領らが出席した。閣僚級の会合だったが習氏自ら出席し、国家元首も招くことで、中国側の中東重視の姿勢が表れた会議となった。
基調演説に立った習氏はイスラエルによる軍事作戦が続くパレスチナ自治区ガザの情勢について、「戦争が際限なく続いてはならない」と訴え、国際的な和平会議の開催を呼びかけた。イスラエルとパレスチナがともに国家として平和に共存する「2国家解決」への支持を改めて強調。ガザの人道支援のため、5億元(約110億円)を追加援助することも表明した。
金融・エネなど5分野の協力枠組みも
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