新潟県田上町立田上中学校で2020年、1年の男子生徒がいじめを受けていた問題で、同町教育委員会は3日、いじめに関する調査委員会の報告書をホームページで公表した。首藤和明教育長は取材にいじめがあったと認め、「つらい思いをされたことに大変申し訳ない」と謝罪した。
町教委は独自に調査委員会を設け、今年2月に報告書をまとめた。ただ「関係者の理解を得るのに時間がかかる」として、この日まで公表してこなかった。
報告書などによると、男子生徒が1年生だった20年の1学期のころ、担任教諭はテストの点数が低いとしてクラス全員の前で「お前はバカか」と怒鳴りつけた。同じ1学期には、同級生の男子が生徒の答案をのぞき込んで「点数低いね」と発言したほか、運動が苦手でぎこちない動作をした生徒に「そんなこともできないのか」と言うなどした。報告書では、これら4件の行為をいじめと認定した。
さらに報告書は、学校や町教…