4月に札幌市立中学校で教員が生徒の個人情報が含まれた資料を一時紛失した問題で、SNS上にその資料とされる画像が流出したことが5日、わかった。市教育委員会は、画像が本物かどうかについて「可能性は否定できない」とし、「生徒や保護者に不安を与える可能性を懸念し、投稿の削除を要請した」ことを明らかにした。6日午後1時ごろ、投稿者は「関係者より削除依頼があった」としてもとの投稿を削除したが、これまでに約2千万回の閲覧があった。
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市教委によると、女性教員が4月10日に、資料が入ったファイルを体育館のステージ上演台に置き忘れた。女性教員は数日後に紛失に気づき、ファイルを探したが見つからなかった。保護者からの連絡で18日にファイルが見つかった。個人情報を含んだ資料は、生徒が普段から出入りする場に持ち出してもよい資料と一緒にファイリングされており、市教委の担当者は「保管の仕方があいまいになっていた」とコメントした。
一時紛失したのはクラス編成に用いるための資料で、1年生267人の氏名、性別、学習の状況、友人関係、家族状況、学校生活における配慮事項などの個人情報が記載されている。
SNS上で流出した資料とさ…