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ガーシー(本名・東谷義和)氏が当選した2022年の参院選で、旧NHK党の開票センターで取材を受ける(右から)立花孝志氏、斉藤健一郎氏、幹事長だった黒川敦彦容疑者=2022年7月11日午前1時43分、東京都港区、角野貴之撮影
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 4月の衆院東京15区補選での選挙妨害事件で、警視庁は政治団体「つばさの党」幹部3人を再逮捕する方針を固めた。代表の黒川敦彦容疑者(45)が初めて選挙に立ったのは7年前。なぜ、選挙妨害とされる行動を繰り返すようになったのか。

 訴訟記録や朝日新聞に語ったところでは、黒川容疑者は愛媛県今治市出身。2001年に大阪大工学部を卒業し、ITや金融業界などで働いた。08年のリーマン・ショックで「金融資本主義が続けば日本が壊れる」と感じ、11年に地元に戻ったという。農園や工務店に勤めながら、15年には安全保障関連法案に反対する市民団体に参加した。

 加計学園が今治市で目指す獣医学部新設が問題になると、17年に市民団体を立ち上げて共同代表に就任。市を相手にした住民訴訟に関わり、民進党(当時)の疑惑調査チームの会合で発言した。

脱サラし、森友・加計問題を訴える

 17年10月、黒川容疑者は記者会見し、同月投開票の衆院選に安倍晋三首相(当時)と同じ山口4区から無所属で立候補すると表明した。「森友・加計問題を究明することが大事だと、首相の地元であるこの選挙区から訴える」。脱サラし、国政への初挑戦だったが、落選した。

 19年には政治団体「オリーブの木」を結成して参院選に挑戦。落選したが、朝から駅前で通勤客にチラシを配るなど、地道な活動を続けた。

 転機は、旧NHK党の党首だった立花孝志氏(56)らとの出会いだった。

 黒川容疑者の内縁の妻で、つばさの党の広報担当の外山麻貴・埼玉県朝霞市議(52)は朝日新聞の取材に、「立花さんからユーチューブを使った『炎上商法』を学んだ」と話す。

選挙に出るも落選

 立花氏は「NHKをぶっ壊す…

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