小中学校の体育館やグラウンドを住民に利用してもらいたいが、手続きやカギの受け渡しで利用者や教職員の負担が大きい。そんな問題を解決するため、神奈川県秦野市は、電子予約システムとスマホのアプリで開け閉めできる電子錠を導入した。同市によると、県内の自治体では初の取り組み。川崎市や寒川町などでも同様の動きが進んでいる。
秦野市スポーツ推進課によると、これまでは体育館やグラウンドを利用する団体が、土日の利用であれば金曜日に学校でカギを受け取り、月曜日に返却するという運用だった。学校では主に教頭や職員が窓口となり、手続きの対応やカギの管理にあたってきた。
学校側の負担を軽減するため、市は3年にわたって見直しを進め、2022年度と23年度に市内22校すべての小中学校で電子予約システムを導入。さらに23年には、うち6校で電子錠を使った試行を始めた。
1校あたり年間25万円
予約システムで予約が完了す…