【新潟】五泉市の田辺正幸市長が、子どもたちに税金の仕組みなどについて自ら説明する「租税教室」が、同市の五泉南小学校で6日に行われた。税金の役割と大切さを理解してもらおうと、市内の小学校9校から毎年1校ずつ実施しているもので、田辺市長が教壇に立つのは3回目。
田辺市長は、6年生89人を前にまず、かつて中国から導入した「租庸調」制度など、租税制度の歴史について解説。続いて、「○○税」と呼ばれるものを挙げてみようという問いかけに、児童からは、消費税、住民税、所得税……などにつづいて、「増税」という予想外の回答も飛び出した。
税金がなくなった世界を描いたアニメのビデオを視聴したあと、田辺市長は、「税金がさまざまな形で役立っていることをぜひ理解してほしい」と呼びかけた。
盛りだくさんの内容の45分の授業について、6年生の木村百花さん(11)は「税金にはあまりいい感じを持っていなかったが、話を聞いて大切なんだなということが分かった」と話していた。(久保田正)