Smiley face
2024年6月18日、米ニューヨークの国連本部であったウクライナに関する国連安全保障理事会に出席した韓国の黄浚局(ファンジュングク)国連大使(前列、左端)とロシアのネベンジャ国連大使(前列、右端)=国連提供
  • 写真・図版

 国連安全保障理事会は18日、ロシアのウクライナ侵攻について公開会合を開いた。ロシアへの批判やウクライナからの全軍撤退を求める声が出たほか、プーチン・ロシア大統領の北朝鮮訪問を牽制(けんせい)する国もあった。ロシアの国連大使はスイスで開かれたウクライナの平和を議論する「平和サミット」を批判した。

  • プーチン氏の北朝鮮訪問、軍事協力加速か 制裁「離反」の可能性も
  • ウクライナとロシアの「平和」距離遠く サミット閉幕、課題浮き彫り

 会合では多くの理事国が、平和サミットに賛同する意見を述べた。金正恩(キムジョンウン)総書記と会談するため、2000年以来24年ぶりとなるプーチン氏の訪朝を懸念する意見も出た。

 米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「ウクライナの人道支援や民間インフラ再建計画を話し合うために数十の組織が集まっていた一方で、プーチン氏は、金正恩氏と軍事兵器について話し合う準備をしていた」と語った。

 同氏は、ロシアがウクライナに向けて今月に発射した計4発の弾道ミサイルが北朝鮮製だった可能性を指摘し、「ロシアは安保理決議を順守するどころか、明らかに違反している」と糾弾した。

 英国のウッドワード国連大使は「ウクライナの公正な和平を求める国際的な声が広まったわずか2日後、プーチン氏は戦争を継続させるために安保理決議に違反し、さらなる北朝鮮製兵器を求めて平壌に向かった。国連の全加盟国は、この行為を拒絶する責任がある」と訴えた。韓国の黄浚局(ファンジュングク)・国連大使も「ロシアが、平壌での危険な軍事取引をさらに強化するのではないかと深く懸念せずにはいられない。ロシアだけでなく、北朝鮮が見返りに得るものも、国際平和と安全保障に重大な脅威をもたらすかもしれない」と牽制(けんせい)した。

 一方、ロシアのネベンジャ国…

共有