来日中のノルウェーのアンドレアス・クラービーク外務副大臣が18日、東京都内で朝日新聞のインタビューに応じた。イスラエルの軍事侵攻で深刻な人道危機が続くパレスチナ自治区ガザの状況について「大惨事だ。(パレスチナ問題は)戦場で解決できる問題ではない」と述べ、停戦してイスラエルとパレスチナが国家として共存する「2国家解決」を目指すのが唯一の道だと強調した。
- 来日のユニセフ地域代表「ガザの子どもは地獄を経験」 停戦を訴える
ノルウェーは2国家解決の道筋が示された1993年の「オスロ合意」でイスラエルとパレスチナ解放機構(PLO)の交渉を仲介。現在もパレスチナ情勢への関与を続ける。今年5月にはノルウェーとアイルランド、スペインの3カ国がパレスチナを国家として承認すると発表。クラービーク氏は「2国家解決に向けて勢いを与えるものだ」と語った。
クラービーク氏は、ノルウェーのパレスチナ情勢への関与について「パレスチナ問題を解決しなければ中東に平和が訪れないのは明らかで、中東に平和がなければ、それは世界的な結果をもたらすことになる」と述べた。
2国家解決に「比較的楽観的」
ガザの戦闘ではイスラエルと…