米連邦議会のマコール下院外交委員長が率いる超党派の米議員団が19日、インドに亡命しているチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(88)と会談した。ダライ・ラマや亡命政府に寄り添う姿勢を示し、後継者問題などを巡っても協議した可能性がある。
一方、ダライ・ラマと対立する中国側は、議員団の訪問に反発している。中国外務省の林剣副報道局長は18日の記者会見で、「ダライ・ラマは単なる宗教家ではなく、宗教を隠れみのにして反中分離主義活動に関わる政治亡命者だ」と非難。米国に対し「いかなる形の接触もせず、外部に誤ったメッセージを発信しないよう求める」とクギを刺した。
会談はダライ・ラマが滞在するインド北部ダラムサラであり、マコール氏のほかペロシ元下院議長らも参加した。ダライ・ラマは会談で、「私たちは同じ人間であり、同じ権利を持っている」と議員団に呼びかけた。
■「チベットの自由」を重視…