認知症の人が暮らしやすい社会づくりを目的として、政府は20日、「認知症施策推進基本計画」の素案を示した。認知症とともに希望を持って生きるという「新しい認知症観」を打ち出したほか、新たな技術の活用など4項目の重点目標を盛り込んだ。
計画は、今年1月に施行された認知症に関する初の法律「認知症基本法」に基づいて策定。「認知症になったら何もできなくなるのではない」「住み慣れた地域で、役割を果たし、自分らしく暮らしたいという希望がある」などを「新しい認知症観」と位置づけた。
計画の重点目標として、国民の理解▽生活での認知症の人の意思の尊重▽認知症の人や家族が他の人々と支え合いながら地域で安心して暮らせること▽認知症の新たな知見や技術の活用――という4項目を挙げた。
その上で、目標達成に向けた…