第106回全国高校野球選手権熊本大会の組み合わせ抽選会が20日、熊本市の熊本学園大学であった。連合3チームを含む参加52チーム(60校)の主将たちが思いを込めてくじを引き、対戦相手が決まるといっそう、表情を引き締めた。7月6日に開幕し、順調に進めば22日に決勝がある。
くじ引きに先立ち、シード8チームが公式戦の成績で決まった順番で試合日を選んだ。第1シードの熊本国府は10日、リブワーク藤崎台の2回戦第1試合で登場する。開幕日にリブワーク藤崎台である初戦は玉名工と芦北との対戦となった。
春の選抜大会に出場し、第1シードとなった熊本国府は玉名工と芦北の勝者と対戦する。野田希主将は、1カ月ほど前から対戦相手が決まらないかとうずうずしていたという。「春には結果を残せたが、夏の甲子園には学校としても出場していない。チャレンジャーの気持ちで臨みたい」と話した。
熊本県高校野球連盟の斎藤輝久理事長に今大会の見どころを聞いた。
熊本国府、専大熊本のブロックには昨夏の覇者、東海大熊本星翔をはじめとした好チームがずらりと並び、「どこが勝ってもおかしくない。最激戦区になる」。文徳、熊本商のブロックは打線に勢いがある両チームに対し、夏に力をあげてくる済々黌などがどこまで食い下がるかが注目だ。
九州学院、ルーテル学院のブロックも熊本西、鎮西、千原台、八代工といった実力のあるチームが顔をそろえる。熊本工、有明のブロックにも必由館、小川工、開新など上位進出を狙えるチームがいて、シード校でも勝ち上がるのは容易ではなさそうだ。
斎藤理事長は「シード上位4チームが軸になるが、ノーシードにも力のあるチームがそろい、混戦になる」と話した。(吉田啓)
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