立命館守山高校3年生の山田健太郎さん(18)=滋賀県彦根市=が今夏、日米の高校生が交流する「AIG高校生外交官プログラム」に参加する。渡米前に山田さん自ら企画して大杉住子副知事に面会し、滋賀の魅力などについて語り合った。
このプログラムはAIG損害保険が実施し、日本の高校生が約2週間、米国東海岸に滞在する。今年度は全国約800人の応募から20人が選ばれ、滋賀県内からは山田さんが名を連ねた。国務省などを訪問し、米国の高校生との共同生活を通じて互いの言語や文化に触れ合う。
昨夏、アフリカ・タンザニアに2週間留学した山田さんは語学の壁に直面し「何もできない体験が悔しかった」と今回の外交官プログラムに応募。山田さんは「滞在中、一切のデジタル機器が使えない中でアメリカの高校生と協力しながら多様な視点を学びたい」と意気込む。
滞在中「地域アンバサダー」として県の魅力も発信する予定。大杉副知事に滋賀の魅力について質問したいと自ら面会を企画し、17日実現した。山田さんが滋賀の魅力や他国の人との交流方法を質問すると、大杉副知事は「滋賀を語れないと日本を語れないと言われるほど、日本の伝統や歴史が凝縮している。ただ、残念ながらまだ可視化しきれていないので、海外でどうアピールしたら伝わるか試して、教えていただきたい」と応じた。
山田さんは「小さい頃から身近にある彦根城など滋賀の魅力を最大限伝えていきたい」と意気込んだ。(林利香)