「スケボーを練習する場所がなく困っています。放課後に練習できる場所がほしいです」。5月中旬、千葉県船橋市の市議会に小学5年生から手書きの陳情書が届いた。7年前にも同じ内容の訴えはあったが、足踏みの状態が続いている。少年の願いに行政は応えられるのだろうか。(若井琢水)
夢はプロスケーター
送り主は市内に住む渡辺弘人さん(11)。小学1年のとき、Youtubeでプロスケーターの動画を見て、衝撃を受けた。「足に接着剤がついているわけじゃないのに、なんで板が足にくっつくんだろう」。誕生日にキックボードを買ってもらうと、あっという間にのめり込んだ。
時間があるときは、プロの動画をずっと見る。目を閉じても頭に浮かぶほど繰り返し、イメージを膨らませる。登校中も授業中も、頭の中はスケボーのことばかりだ。「かっこいいと思ったトリック(技)をできるようになったときがうれしい。将来はプロになりたい」と笑顔で話す。
だが、練習場所はない。スケ…