お中元商戦に向けて、温室ミカンの出荷が最盛期を迎えている。JAえひめ中央・北条選果場(松山市)では、職員らが色合いを確認しながら、皮が浮き上がったり傷がついたりしていないかなどを丁寧に点検していた。
今年は花が咲く1月ごろの日照条件に恵まれ、生育は良好でほぼ例年並みの約155トンを出荷できる見込みだという。贈答用の需要が多く、出荷は9月中旬まで続く。
JAえひめ中央の清家伯弘・営農部長代理は「甘くて濃厚な味に仕上がっている。冷蔵庫で冷やして食べてもらうとおいしい」と話した。
JAえひめ中央の管内では農家18戸が約3.3ヘクタールで温室ミカンを栽培しており、県内のシェアの約80%を占める。最近は資材や原材料が高騰しており、生産者の負担も高まっているという。(神谷毅)