少子化に伴う2027年度以降の富山県立高校再編について、学区ごとに議論する第2回会合を県教委が6月28日に始めた。教育、経済界やPTA、教員らが魅力ある学科・コースのあり方を探る。
この日は富山学区が対象。参加者は次のような意見を交わした。
データサイエンスをどう取り込むか▽入学時の偏差値主義を超え、入学後に専門を選べるように▽普通科に個性・特色をどう持たせるか▽多様な価値観に触れる学科編成を▽ICT(情報通信技術)を軸に中高一貫校を▽生徒の全国募集で地域の魅力(冬季スポーツ、美術工芸など)を発信▽生徒にたくさん失敗させる教育も大切だ、など。
進行役の林誠一・富山大大学院教授は「生徒にどんな力をつけるための改革なのか、ぶれないことが大事」と助言した。この会合は新川、砺波、高岡の各学区でも開く。その後、県民向けの意見交換会を予定する。年度内に基本方針を固める。(小西良昭)