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児童がおぼれた事故を受けて謝罪する高知市教育委員会の松下整教育長(中央)ら=2024年7月5日午後7時52分、高知市鷹匠町2丁目、亀岡龍太撮影

 高知市教育委員会は5日、同日午前に市立小学校の水泳の授業に参加していた児童1人がおぼれて意識不明となり、救急搬送されたと発表した。水泳の授業は、小学校のプールが故障して使えなかったことから、水深が十数センチ深い中学校のプールで行われ、おぼれた一因となった可能性があるという。

 市教委は6日未明、児童が死亡したと明らかにした。

 市教委によると、児童がおぼれたのは5日午前11時ごろ。児童は泳ぎが苦手で、直前まで、同じように泳ぎが苦手な同級生とプールサイド近くでバタ足の練習をしていた。水中にいるのを同級生が見つけて引き揚げ、教諭に伝えた。市教委は、児童の学年や性別などは明らかにしていない。

 市教委によると、児童が通う小学校のプールは水深119~100センチだが、濾過(ろか)装置の故障で使用できなかった。このため、水泳の授業は中学校のプール(水深132・5~114センチ)を使って行われた。児童が見つかった周辺の水深は約130センチだったという。

 水泳の授業には2学級36人が参加し、教頭と学級担任の3人で分担して指導していたという。

 松下整・教育長は5日の記者会見で、「命を大切にすべき学校現場での事故で、申し訳ない。中学校のプールで小学生を泳がせたことが原因のひとつで、安全だと判断して決めた教委側にも責任がある」と述べた。

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