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初任給を引き上げる企業が相次ぐ

 新入社員を迎える4月。若年層の減少で厳しい採用競争が続く中、初任給を大幅に引き上げる企業が相次いでいる。中小や地方の企業も初任給アップに積極的な動きが出ており、この動きは当面続くとの見方も強い。

 地銀大手の横浜銀行は今春、11年ぶりに初任給を引き上げた。総合職大卒で1万5千円アップ、2025年春にも4万円上げて26万円にする方針だ。

 ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)傘下の福岡銀、熊本銀も来春から4万5千円アップの26万円にする方針だったが、今月1日に引き上げを今年7月に前倒しすると発表した。京都銀も今春、大卒を26万円に引き上げた。

 長らく横並びが続いてきた大手行の大卒初任給に動きがあったのは昨年の春のことだ。三井住友銀が5万円引き上げると、三菱UFJ銀とみずほ銀も今春追随し、25万5千~26万円となった。

 地方の採用競争が厳しくなる中、危機感をもった地銀が大幅引き上げに動いた形だ。FFGの広報担当は「当行も初任給を見劣りしない水準に引き上げ、優秀な学生の獲得強化につなげたい」。

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