私鉄大手・東急はベトナム南部のビンズオン新都市で「東急ガーデンシティ」プロジェクトを進めてきた。多摩田園都市を築いたノウハウを生かした街づくりだ。自らも沿線開発に長く携わってきた堀江正博社長が「ゴールはない」と語る理由とは。
――開発を始めてから10年以上経ちました。
「10年単位の時間軸で仕事をするのは当社の得意なところ。ディベロッパーや商社は、2、3年で結果を出さなきゃいけないというプレッシャーがあるが、我々はどっしり構えて、時間をかけて、地元の理解を得ながら進めてきた」
「私が10年前に想像していたよりも立派な姿になっている。地元との合弁会社の努力もあるが、ベトナムという国が成長している。工業団地を含めてニーズがある」
――どんな点で想像以上と感じますか。
「やはりタワーマンションが…