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5合目のゲートを通過する登山者=2024年7月1日、富士山、池田拓哉撮影
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 富士山を山梨県側から登る吉田ルートに今月1日から新たな規制が導入されてからの1週間で、県は1万3217人の通行を許可した。規制以降、弾丸登山が抑制され、山頂付近では夜間の混雑が緩和されたという。

 県が8日発表した。7日までの1週間で登山者数が最も多かったのは6日の2324人だった。1日あたりの上限である4千人を超えた日はなかった。登山者全体の約62%が事前に専用サイトでゲート通過の予約と、通行料2千円の決済をしていた。

 専用サイトによる予約者数は7日午後4時現在で3万2863人。13日と20日(いずれも土曜)は、日帰り登山の予約数の上限である1千人に達したという。

 ゲートは午後4時~午前3時に閉鎖される。6合目で登山者を数えている富士吉田市によると、閉鎖時間帯の通過者は前年と比べて約3分の1に減少した。この時間帯は山小屋の宿泊者に限って通行が許可されており、市担当者は「規制の効果が出ている」と話す。

 静岡側の三つのルートは10日に山開きがある。(池田拓哉)

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