【遊ばない子どもたち】
子どもを外で遊ばせるとき、肩身が狭い。
埼玉県朝霞市の女性(42)は、小学6年生と2年生の2人の息子を育てながら、フリーランスで働いている。
悩みの種は長男だ。
- 体動かして遊ばない子どもたち 学習は増、水泳43%減、他種目も減
小4ごろまでは、放課後に校庭や公園で友達と毎日のように外で遊んでいた。それが小5になってからは、あまり外で遊ばなくなった。
長男は学年別のマラソン大会で毎年1桁台の上位に入るなど、体力に自信があった。そんな長男が体を動かさなくなったのは、母親として「もったいない」と感じてしまう。校庭以外にボール遊びを存分にできる場所が近くにないことが、外で遊ばなくなった原因の一つではないかと思う。
女性が外で遊ぶように促すと、兄弟は自宅マンションの駐輪場でリフティングの練習や野球遊びをすることが多い。サッカーボールを蹴るのは壁に音が響いてうるさいので、禁止している。
身近に遊び場がないからだが、気が気でない。そばで見守っていたとしても、誰にいつ文句を言われるか分からないという恐怖を感じる。
子どもたちの外遊びや運動遊びの機会が減っています。5月に連載した記事への反響を受けて、その現状や背景にあるものを改めて探りました。子どもにとっての遊ぶことの大切さ、それを確保する取り組みについても考えます。
遊ぶ兄弟をほほえましく見てくれる人も多いけれど、何かを言いたそうにけげんな顔を向けてくる人もいる。
こんな経験がある…