吹奏楽のコンクールシーズンは、各地の府県・地区大会で幕を開ける。部員、団員たちが最初に迎える身近な大会の魅力は何か。朝日新聞で「My吹部Seasons」を連載し、吹奏楽仲間にエールを送り続けるオザワ部長に聞いた。
吹奏楽の「進化形」が見える
――府県や地区大会の魅力とは?
上位大会の常連校も、場慣れしていない初々しい団体も登場しますが、同じように熱さが伝わってきて、熱量に圧倒されそうになります。その年最初のコンクール本番のために、どの団体も一生懸命練習してきたことがよくわかる。
――コンクールはとくに重みがありますね?
日本中の吹奏楽部員や団員が、演奏レベルといつまでに仕上げるという期限について、同じ目標を持って臨む一大大会がコンクールです。技術や表現だけでなく、人間性を高めることにも意義があります。定期演奏会などで「聴衆を楽しませる、感動させる」という、音楽が本来持っている力を養うことにもつながります。
オザワ部長がおすすめの座席位置や聞き方など魅力を存分に語ります。
――まずは何に注目したらよいですか?
身近な大会にはなじみのある…