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【遊ばない子どもたち】

 「安全管理や教員の働き方改革、コロナ禍……いろんな要素があって、子どもが運動する時間は減ってきています」。千葉県内の公立小学校で、校長を長年務めた60代の男性は、そう振り返る。

「ボール遊びはしないで」と書かれた看板がある公園=2024年6月12日、埼玉県朝霞市、佐藤祐生撮影

 校長を務めていたとき、20分ほどの休み時間に外で遊ぶ機会を増やそうとしたものの、様々な課題があったという。職員室から子どもたちが見えにくいグラウンドでは、児童だけでは自由に使わせなかった。

 「けがをすると怖いので、教員がつかないといけない。ただ、休み時間は教員が準備などにあてる時間のため、立ち会えない場合、子どもは教室にいるようなルールにせざるをえなかった」

 近年は、安全管理への意識が…

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