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2023年の吹奏楽コンクールの北陸大会で、「全日本」の代表に選ばれて抱き合う金沢桜丘高校の生徒たち=2023年8月13日、金沢市、近岡正大さん撮影

 中学、高校の吹奏楽コンクールの季節が始まった。昨年に各県などの代表が集う11地域の「支部大会」で演奏するために各校が選んだ「自由曲」を集計すると、人気を集めている作曲家が浮かぶ一方、曲目は多様化している状況が見えた。

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 「支部大会」は例年、8~9月に北海道、東北、東関東、東京、西関東、東海、北陸、関西、中国、四国、九州の各地域別に開かれる。昨年は、県大会などを経て代表に選ばれた中学、高校の約800校がその舞台に立ち、60校が「全日本」へと進んだ。

 約800校の「自由曲」を集計すると、樽屋雅徳氏の作品が最も多く、全体のおよそ1割にあたる計78校が演奏していた。曲別でみると、最も多かったのは16校に選ばれた2曲。全体では270曲以上に及んでおり、各校の委嘱などで次々と新しい曲が生み出され、挑戦できる曲が増えていることがうかがえた。

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