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10代に交じって講義を受ける小平洋子さん。定位置は最前列だ=2024年6月13日午後0時20分、北海道名寄市、原知恵子撮影
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 81歳の女性が、若い学生たちと肩を並べて「病理学」を学んでいる。「挑戦したいという気があれば、何かを始めるのに年齢は関係ない」。今春、そんな投稿を朝日新聞のくらし面「ひととき」欄に寄せた。大学で学び始めて、まもなく1年になる。

 毎週木曜日。名寄市立大(北海道)の聴講生・小平洋子さんは、教授の説明を聞き漏らすまいと必死に鉛筆と蛍光マーカーを走らせる。

 座席の定位置は、最前列。「耳が悪いから……」と謙遜するが、後ろの席の19歳の女子学生らは「ちらっと見える資料からも努力の跡がわかる」「学ぶ意欲がすごい。尊敬です」と目を丸くする。

 日~火曜は予習のために1日1時間ほどテキストを読み込み、水曜は前回のレジュメを見返して復習するのがルーティン。表や図の小さな字が見えづらく、ルーペや電気スタンドも駆使する。

 「難しい内容を理解するのに時間がかかるし、眠くなるし、すぐに忘れる。でも、新しいことを覚えるのは喜びです」(小平さん)

子育てしながら短大や通信制大学で学んだ経歴をもつ小平さん。後半では投稿内容も紹介します。

子育てしながら短大へ 尽きぬ意欲

 小平さんは商業高校を卒業後…

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