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ウクライナ・ドネツク州の前線で2024年6月30日、ロシア軍による空爆で煙が立ち上る中、空中偵察用Furia無人機を運ぶウクライナ軍兵士=AP

 ウクライナや中東などの戦闘で、ドローン(無人機)が数多く使われています。防衛省防衛研究所政策研究部の池上隆蔵1等陸佐は「ドローンを既存のシステムと組み合わせることで戦闘効率が大きく上がる」と説明します。そのうえで、東アジアでは早くから開発に取り組んできた中国のドローンが大きな脅威になる可能性も指摘します。

 ――ウクライナでの戦闘では数多くのドローンが使われています。

 ドローンは思ったよりも脆弱(ぜいじゃく)な兵器です。航行速度も遅いし、電子戦など様々な対抗手段も可能です。2022年2月のロシアによる侵攻直後、ウクライナは(固定翼型で小型飛行機程度の大きさの)トルコ製バイラクタルTB2を使い、数多くの戦果をあげました。しかし、効果的な攻撃には大量のドローンを投入し続ける必要があり、同年6月ごろには使用を抑え始めました。

 ウクライナ軍の固定翼型ドロ…

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