(20日、第106回全国高校野球選手権千葉大会5回戦、千葉明徳5―6中央学院=延長11回タイブレーク)
弟がスタンドから見守っていた。
1点を追う二回表、千葉明徳の攻撃は4番打者の水元悠斗(3年)から始まった。
相手は選抜4強の中央学院。捕手として、先発投手の尼形知樹(3年)が厳しい投球になることは想像できた。「投手を楽にさせたい」
相手投手は臼井夕馬(3年)。ツーストライクからボールを見極め、1球粘った後の5球目。外角の直球のきわどいコースを中前へはじき返した。捕逸や犠打で三塁に進み、内野ゴロの間に生還した。「粘って一本出すことができたのはうれしかった」
「敵(かたき)をとってくれ…