主要20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が25日から、ブラジルのリオデジャネイロで開かれる。世界経済のリスクや気候変動への対応、多国籍企業の「課税逃れ」に歯止めをかける新制度などが議論される見通し。日本からは鈴木俊一財務相が参加する。
G20は日米欧などの先進国に加えて、中国やロシアなど新興国も入る。今年の議長国を務めるブラジルは、気候変動についての関心が高い。先進国による金融面での支援のあり方などについて、議論を主導したいとみられる。今回、成果文書をまとめられるかも注目だ。
会議ではほかに、国境を越える巨大IT企業などに対し、サービスの利用者がいる国も課税できるようにする「デジタル課税」についても話し合う。また、途上国の債務問題も議題に上る見通しで、多くのお金を貸している中国を含め、どこまで議論を深められるかが鍵となりそうだ。
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