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ジュバの国連施設内で、カンボジアPKO部隊の病院職員施設建設を支援する陸上自衛隊のPKO派遣部隊=2016年

 活動中に内戦も勃発した南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)に派遣された陸上自衛隊員を帰国後に最長6年余り追跡したところ、25人に1人の割合でPTSD(心的外傷後ストレス障害)の疑いが強いと、防衛医大の長峯正典教授(産業精神保健)らのチームが国際専門誌に発表した。派遣前の精神・健康状態の不良、とりわけ睡眠障害が、帰国後のPTSD症状の経過不良に関連していたことも明らかになった。

 研究チームは、2012~17年にPKO活動で南スーダンに6カ月間派遣された陸上自衛隊員2962人(平均33.9歳、男性が98%)について、派遣前と帰国後6~78カ月の健康調査のデータを分析した。

 PTSDの症状を国際的な尺度で評価したところ、3.95%の117人が帰国後にPTSDを発症した可能性が高いと出た。

  2962人全体では、派遣終了後も症状が長引く「遷延群」、症状が回復していく「回復群」、時間を経て症状が悪化する「遅発群」、症状がほとんど出なかった「レジリエント群」の4タイプにわけられた。遷延群と遅発群は経過不良といえ、PTSDの可能性が高い117人のうち、遷延群が6割近くを、遅発群も1割近くを占めた。

 派遣前の健康調査との関連を…

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