「学校風土」という言葉に注目が集まっている。学校が子どもにとって過ごしやすい雰囲気かどうかという考え方で、文部科学省は計測ツールを使って学校風土を「見える化」することを勧めている。ただ現場からは、データとして現れる子どもたちの姿に戸惑いの声も聞かれる。
「この調査では、あなたの名前を答える必要はありません」「学校の雰囲気について、あまり深く考えず、直感的に選んでください」
6月27日、東京都品川区の区立鈴ケ森小学校で、6年生が席に座って1人1台端末に向かっていた。教員が質問項目を読み上げ、子どもたちが一斉に回答していく。
文科省「教職員に左右されず、エビデンスある分析を」
回答を終えた岩田結葵さん(…