3日に発生した台湾東部沖を震源とする最大震度6強の地震では、東部・花蓮市中心部のマンションなどの建物の下層部分が崩れて大きく傾く被害があった。こうした建物から生還した住人らへの取材から、被災当時の状況がわかってきた。
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「ゴゴゴゴ」
市中心部にある8階建てのマンション「天王星大楼」の6階に住んでいた帥蔚生さん(80)は3日朝、地鳴りとともに、大きな揺れを感じた。
最初の揺れでは棚のものが少し落ちたくらいで、大きな異変を感じなかった。
そのまま横になっていると、約10分後に2回目の大きな揺れに襲われた。
今度はプラスチック製の棚がそのまま足元に倒れ込んできた。抜け出そうともがいたが、元々脚が不自由なこともあり、身動きがとれなくなった。
そのとき、マンションが道路側に大きく傾いていくのを感じた。
「落ち着いているつもりだけど」眠れない避難所
助けを呼ぼうと、手元にあっ…