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奈良北高の生徒たちに、太陽光発電システムを活用した地域の課題解決について語る市民エネルギー生駒の楠正志代表理事(右)=2024年7月26日、奈良県生駒市上町、伊藤撮影

 奈良県立奈良北高校(生駒市)で26日、地球温暖化をテーマにした夏期特別講座があった。再生可能エネルギーの普及などを手がける一般社団法人・市民エネルギー生駒(CEI)が招かれ、太陽光発電を生かした取り組みについて講義した。

 15講座のうちの一つで、1、2年生計11人が参加した。CEI代表理事の楠正志(ただし)さん(72)が、まず化石燃料を燃やすことで出るCO2(二酸化炭素)による温室効果で地球温暖化が進んでいる現状を説明し、「再生可能エネルギーに変えないと環境に重大な影響を与える」と説明した。

 CEIは、市民出資による太陽光発電施設「市民共同発電所」を5基完成させ、電力の地産地消や収益の地域還元に役立てている。楠さんは、蓄電池システム設置などを検討しているとして、「未来を守るために、自分たちで何ができるか考えてほしい」と語った。

 この後、各市民共同発電所を見学。市の施設の屋根を借りて太陽光パネルを設けた第1号機(同市北田原町)では、操作パネルの横にある災害時用コンセントを紹介。携帯電話に電源コードをつないでみた生徒は「充電できてる」と太陽光発電の効果を実感していた。(伊藤誠)

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