Smiley face
賞状を手に記念撮影をする中村篤志さん(左から3人目)。左隣は平井伸治知事=2024年4月3日午後0時1分、鳥取市、清野貴幸撮影
  • 写真・図版

 3月にあったキノコ料理の全国コンクールで、倉吉北高校助教諭の中村篤志さん(39)が作ったフランス料理風のメニューが最優秀に当たる林野庁長官賞を受けた。コンクールの全国大会に鳥取県内から出場したのは中村さんが初めてで、いきなり快挙を手にした。

 第36回きのこ料理コンクール全国大会(日本特用林産振興会主催)は、3月5日に服部栄養専門学校(東京都)で開かれた。キノコ生産が盛んな11県から12人が出場し、服部幸應校長らが独創性や普及性などを基準に審査した。中村さんの料理は「しいたけのサバイヨングラタン・アラ・とっとり」。サバイヨンは卵黄を使ったクリーム状のフレンチソースで、県によると審査員から「食材の持ち味とキノコのうまみが凝縮している」などの高い評価を受けたという。

 中村さんは3日、県庁を訪れて平井伸治知事に報告。試食した平井知事は、「鳥取県のおいしさを全部詰め込んだ欲張りな料理」「シイタケの味わいが強い風格ある一品」。中村さんによると、食材には県産原木シイタケのブランド「とっとり115」のほかラッキョウ、ナガイモの「ねばりっこ」、白ネギなど県産品を使っているという。

 倉吉北高で調理科主任を務める中村さんは西洋料理が専門。昨年10月にあった第1回県原木しいたけ料理コンクールで最優秀賞を受け、県代表に選ばれた。今回のメニューは、すき焼きで味わうシイタケと卵の組み合わせからヒントを得たという。「原木シイタケのおいしさを、それぞれの食材が引き立てていて、おいしくできたと思っている」と話した。(清野貴幸)

共有