イタリアのメローニ首相が訪中し、28日に李強(リーチアン)首相と、29日には習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。イタリアが昨年、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を離脱してから初の訪中となり、双方は仕切り直しとなった経済協力のあり方を探った。
中国国営中央テレビなどが報じた。中国側によると、29日にメローニ氏と会談した習氏は「両国の産業の長所は補完し合う」と強調。電気自動車(EV)や人工知能(AI)などの分野での協力に意欲を見せた。
イタリアは主要7カ国(G7)で唯一参加していた一帯一路構想からの離脱を昨年12月に通告した。メローニ氏は当時、「欧州の中には一帯一路に加わっていなくても、我々よりも利益のある関係を中国と築いている国がある」とし、多国間よりも二国間の協力を重視する意向だ。
再び築く協調のあり方、双方に溝も
ただ、双方が望む協力の方向…