イスラム組織ハマスは31日、最高幹部のイスマイル・ハニヤ政治局長が殺害されたと発表しました。ハマスはイスラエルの関与を主張する一方、イスラエル側から攻撃に関する声明はありません。ハニヤ氏は、パレスチナ自治区ガザにおける停戦や人質解放をめぐる交渉の中心人物とされています。中東情勢に詳しい錦田愛子・慶応大教授に今後の影響について聞きました。
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イスラエル側からハニヤ氏への攻撃に関する声明などは出ていないが、99％イスラエル側の攻撃だろう。国内で支持率の低いイスラエルのネタニヤフ首相は大きな成果が欲しかったはずだ。
イスラエルはハニヤ氏殺害の機会をうかがい、滞在していた仲介国カタールからの出国を狙っていたのだろう。ハニヤ氏は30日に開かれたイランのペゼシュキアン新大統領の就任宣誓式のため、テヘランを訪れた。就任宣誓式には、諸外国の重要人物を含め、多くの人々が訪れた。警備態勢は高かったと思うが、工作員を紛れ込ませるのには良い機会だった。
昨年10月7日のイスラエル…
