3年前にクーデターを起こしたミャンマー国軍は、国の全権を握る根拠としてきた「非常事態宣言」の期限を迎えた31日、宣言の期間を半年間延長すると発表した。抵抗勢力との戦闘が続き、延長は不可避と判断した模様だ。総選挙の実施がまた遠のくことになる。
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同日、首都ネピドーで国軍幹部らが集まる最高決定機関「国防治安評議会」が開かれた。国軍統制下の国営放送によると、ミンアウンフライン最高司令官が会議で、「地域の安定化や、国勢調査の実施などの課題を解決する必要がある」などと説明し、全会一致で再延長が決まったという。延長は今回で6回目となる。
非常事態宣言は2021年2…