英イングランド北西部サウスポートで起きた刺殺事件をきっかけに、思わぬ余波が広がっている。英BBCなどが、事件を起こした17歳の少年の両親が東アフリカのルワンダ出身だと報じると、SNS上で偽情報が拡散され、モスク(イスラム礼拝所)が襲撃された。首都ロンドンでは、移民排斥を訴える抗議活動で100人以上が逮捕される暴動に発展している。
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事件は7月29日昼、夏休み中の子どもたちでにぎわうダンス教室で起きた。刃物を持った少年が押し入り、6、7、9歳の女児3人が死亡、少なくとも7人が重体になっている。
翌30日の夜、サウスポートにあるモスクの前で抗議活動が行われ、建物に投石したり、警察車両が放火されたりした。英紙ガーディアンによると53人の警察官が負傷した。
「組織的に事実を隠蔽」広がる臆測
「抗議活動」は英国各地に広…