「音を必要としないカフェ」が新潟県長岡市三和3丁目にある。生まれつき耳が聞こえない店主が「聞こえる人も聞こえない人も、だれもがのびのびと過ごせる場所にしたい」と開業した。多くの人が集まって、静かなのに手話での会話や笑顔があふれ、にぎやかな店になっている。
店は5月15日にオープンした「NOBI(のび) by SUZUKI COFFEE」。「のびのびできるサードプレース(第三の居場所)にしたい」という思いが、店名には込められているという。
店主の倉又司さん(38)は同市内の県立長岡聾(ろう)学校を卒業。半導体工場で働いた後、母校の寄宿舎の指導員に就き、洗濯や掃除、時間を守ることなど、社会に出て生活するうえで必要なことを後輩たちに教えてきた。
その後輩たちは卒業後、就職…