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ルーブル美術館近くの土産物屋では、パリ五輪のマスコット「フリージュ」の人形が売られていた=2024年7月29日午後1時7分、パリ、後藤遼太撮影

 パリ五輪・パラリンピックのマスコットキャラクターは、動物でも妖精でもない。名前は「フリージュ」。帽子がモチーフだ。パリの至る所に顔を出すフリージュを追って、街を歩いてみた。

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 フランス革命の間は断頭台が置かれ、五輪期間中はスケートボードやブレイキンなどの会場になっているコンコルド広場から、パリのシンボル・凱旋門まで延びる「世界で一番美しい通り」シャンゼリゼ。太陽が照りつける中、通り沿いの店に150メートル近い行列ができていた。

 米フロリダから夫と訪れたカーリー・ダゴスティーノさん(48)に聞くと、「五輪の公式ショップの行列ですよ」と教えてくれた。炎天下、30分以上待っているという。

 土砂降りの開会式にテニス、バレーボールなどの観戦を満喫したダゴスティーノ夫妻の次なるお目当てがフリージュだという。「とてもラブリーで大好き」

 本国の友人たちから「一体全体あれは何なの?」と聞かれ、前日にネット記事で調べたそうだ。「昔のフランスの人がかぶっていた帽子で、自由の象徴だそう。素晴らしいコンセプトですね」と笑った。

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パリの街中でも、そこかしこに「フリージュ」が登場している=2024年7月28日午前10時6分、パリ、後藤遼太撮影

■教科書でおなじみのあの絵に…

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