男子200メートル個人メドレー決勝で7位となった瀬戸大也=田辺拓也撮影 パリ入りした6月24日夜、競泳の瀬戸大也(CHARIS)は代表のチームメートとエッフェル塔を訪れていた。 「俺、東京タワーの方がいいや」。そんな話をしていた午後9時過ぎ。塔がライトアップされ、オリンピックシンボルが浮かび上がった。瞬間、抑えきれないほど胸が高鳴った。 「俺、エッフェル塔派だわ」 久しぶりに背中がゾクゾクした、という。 瀬戸にとって五輪は「夢」である一方、「いろんな思いがある」とも語る愛憎半ばする舞台だ。 高校生でめざした2012年…