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 第106回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が4日にあり、長野代表の長野日大は2回戦となる大会7日目の第1試合で、青森山田(青森)と対戦することが決まった。今春の選抜大会8強に入った強豪校だ。

 玉井洸成主将(3年)が予備抽選で引いたくじ引き順は「48番目」。本抽選では次々と他校の対戦カードが決まり、残り二つとなったくじを右手で引いて、青森山田との対戦が決まった。順調に日程が進めば、試合は8月13日午前8時から始まる。

 青森山田は最速150キロ超のエース、関浩一郎(同)を柱とし、青森大会ではチーム計6本の本塁打を放った。チーム打率は4割超を誇り攻守で秀でている。

 玉井主将は対戦相手が決まり、「改めて甲子園で戦うんだと実感した」と話した。青森山田は全国的に知られる強豪だが、長野日大と同じく、地元出身の選手が多い。玉井主将は「高校生なのは同じ」と話し、「ボールを見極めるような、今までと同じ戦い方ができれば勝てる」と話した。「挑戦者として戦いたい」と闘志をみなぎらせていた。

 松橋将之監督は相手エースを「超高校級の投手」と評価。一方で「バットは低反発になったけど、球速が速い投手が相手なら、バットに当たれば今まで以上に飛ぶのでは」と前を向いていた。

 大会7日目となった試合日程については、「選手が相手を研究しながら考える時間が作れる」と満足げな様子だった。(高億翔)

青森山田(青森代表 7年ぶり12回目)

 選抜8強だが、夏はさらに上をめざす。

 強みは、投打の大黒柱だ。エース関浩一郎は最速152キロの直球を軸に、切れのある変化球をまぜ、的を絞らせない。青森大会では2試合(17回)を投げ、19奪三振、失点3とチームを引っ張った。

 4番の原田純希は長打力と勝負強さが光る。準々決勝で2打席連続本塁打を放ち、準決勝では2打席連続で申告敬遠された。

 投手陣は5人と豊富で、防御率は0・77と盤石。攻撃陣は5試合で10打点の佐藤洸史郎、8打点の対馬陸翔ら、打率4割以上が7人いて、切れ目がない。

 選手の多くは中学時代に全国制覇し、「甲子園でも優勝」を合言葉にしている。(渡部耕平)

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 長野日大・玉井洸成主将 すごく良い相手で楽しみ。相手は春に甲子園に出ているが、同じ高校生に変わりない。挑戦者として今までの戦い方を貫ければ良い勝負になる。相手も県外出身の選手が少ない。県のプライドをかけた戦いになる。

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 長野日大・松橋将之監督 7日目という日程は研究する時間としては十分。相手投手は150キロを超える。うちの攻撃的なスタイルを貫くには良い投手だ。工夫しながら相手を研究していければ。力負けしないよう振り負けない練習をしたい。

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 青森山田・橋場公祐(こうすけ)主将 甲子園は選抜で経験したが、夏は雰囲気が違うと思う。相手のペースに合わせず、自分たちの野球を貫きたい。投手を中心に堅い守りでリズムをつくり、攻撃では走塁やバントを絡めて、ワンチャンスをものにする。

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 青森山田・兜森崇朗(たかあき)監督 相手は山田投手を中心に、安定した試合運びで勝ってきた。手ごわいチームなので、しっかり準備したい。うちは選抜や東北大会などで試合を多く経験し、成熟度は高まっている。選手の個性を生かして戦いたい。

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