公務員採用をめぐる学生らの抗議デモで200人以上の死者が出たバングラデシュで4日、デモ隊と警察などの衝突が再び起き、地元報道によると、少なくとも95人以上が死亡した。デモ隊はハシナ首相の退陣を求め、5日も首都ダッカに集結。AFP通信などは、ハシナ氏は首都から脱出したと報道。ロイター通信は地元メディアの転電で、辞任したとの情報を伝えた。
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地元紙プロトムアロなどによると、4日の負傷者も1千人を超えた。警察は群衆に発砲し、デモ隊は与党事務所や車に放火。北部の都市では警察署を襲い、警察官13人が死亡した。与党支持者もデモ隊と衝突した。
ハシナ政権は4日夜から無期限の外出禁止令を出したが、デモ隊は5日、制止を無視してダッカ市内で気勢を上げている。
AFP通信によると、ハシナ氏は同日午後、親族とともに身の安全を確保するため、首都の首相公邸を離れた。インドへ向かったとの情報もある。地元テレビは首相公邸にデモ隊が入ったと報じているという。
現地では、インターネットが…