消化ガスの貯蔵タンク。ポリエステル樹脂の二重構造で、ガスが入った内側を保護する外側の球体は空気で膨らんでいる=2024年6月20日午後1時35分、新潟市北区松浜町、茂木克信撮影 下水処理で出る汚泥から発生した消化ガス(バイオガス)を原料にした「バイオメタノール」の製造が国内で初めて、三菱ガス化学新潟工場(新潟市北区)で始まった。できたメタノールはプラスチックなどに姿を変えて社会で再び役立てられる予定で、三菱ガス化学は「脱炭素社会の実現に貢献できる」としている。 同社によると、メタノールはアルコールの一種で、無色・透明の液体。プラスチックや接着剤、合成樹脂、合成繊維などの原料のほか、アルコールランプや船舶の燃料として活用されている。 原料とする消化ガスは、新潟…