7日午前の東京株式市場で日経平均株価は、前日終値より一時1100円超上昇した。日本銀行の内田真一副総裁が早期の追加利上げに否定的な見方を示したことで、日米の金利差が開いた状態が続くとの見方から円売りドル買いが加速。円安が株式市場でも好感されて、買いが優勢となった。ただ、取引開始直後には一時、前日終値より900円超下落する場面もあり、荒い値動きとなっている。
日経平均は前日終値より553円11銭安い3万4122円35銭で取引を始めた。その後、下げ幅を拡大する場面もあったが、内田副総裁が北海道・函館での講演で「金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはない」と述べたことが伝わると、円安ドル高が急速に進行。早朝に1ドル=144円台半ばだった対ドル円相場は、一時147円台半ばまで急落した。円安進行は日本企業の海外での業績を押し上げるとの期待から、株式市場の下支えとなった。
日経平均の午前の取引は、前日終値より789円15銭(2.28%)高い3万5464円61銭で終えた。
一方、前日6日の米ニューヨ…