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学生向けに開かれた裁判所の見学会=2024年8月8日午後1時34分、札幌市中央区の札幌地裁、代表撮影
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 【北海道】裁判員制度が始まって、今年で15年。6割を超える辞退率の高さが課題となる中、成人年齢の引き下げに伴い、昨年からは18~19歳も選ばれることになった。8日、札幌地裁で学生を対象とした啓発イベントが開かれた。

 参加したのは、中学・高校・大学生の16人。実際の法廷に現役の裁判官、検事、弁護士が並ぶ中、架空の殺人未遂事件の模擬裁判を見学した。

 吉戒純一裁判官は「判決を考えるため、裁判官と裁判員はこの法廷から離れ、非公開の場で評議します」と解説した。

 裁判員経験者を交えたパネルディスカッションも実施。学生からは「ドラマなどのように、傍聴席に真犯人がいることはあるのか」「裁判中に不安を感じることはないのか」などの質問が相次いだ。

 強盗致傷事件の裁判員を務めた50代の女性は「上の世代の人の意見を聞いて『こんな考えもあるのか』と印象に残った。性別や年代が偏ると意見も偏りかねない。若い世代が参加してくれたら新たな気づきがある思う」と話した。(新谷千布美)

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