広島で被爆後、移住先のブラジルから在外被爆者の援護に力を尽くした森田隆さんが12日、100歳で亡くなった。その功績や人となりを敬う人たちが、森田さんの死を惜しんだ。
森田さんが在ブラジル原爆被爆者協会を設立した1984年当時、日本に住む被爆者と海外に住む被爆者では、受けられる支援に差があった。森田さんは格差の是正を訴えて裁判を起こし、海外からでも被爆者健康手帳を申請できるようにするなど道を切り開いた。
- ブラジル在住被爆者の森田隆さん死去 在外被爆者の「格差」是正に道
「太っ腹で優しい人柄」
長年にわたり交流のあった「在ブラジル・在アメリカ被爆者裁判を支援する会」の世話人、中谷悦子さん(74)は言う。
最後に会ったのは2016年…