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式典で3年ぶりに顔を合わせた同級生4人。右端が五十嵐結衣さん=新潟県長岡市山古志竹沢
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 20年前の中越地震で壊滅的な被害を受け、全村避難を強いられた旧山古志村(現長岡市)で14日、当時0~1歳だった4人が「二十歳」になったことを祝う集いがあった。会場となった「やまこし復興交流館おらたる」で、3年ぶりに再会したという同級生たちはお祝いに駆けつけた小中学校の恩師らも含め、旧交を温めた。

 4人は畔上真桜(まお)さん(21)、五十嵐結衣(ゆい)さん(21)、上田悠和(とおわ)さん(21)、金子小雪(こゆき)さん(20)。地震後は長岡市内の仮設住宅で暮らし、山古志に戻った後、保育園から中学校まで共に過ごした。別々の高校に進学した後も、故郷で時折集まり、近況を報告しあってきた。

 式典は午前9時30分に始まり、緊張した面持ちの4人を前に、高見真二副市長が磯田達伸市長のあいさつを代読した。20年前の震災時、4人は生まれたばかり。これまでを見守ってきた家族や地域の人たちをねぎらう内容だった。その後、4人を代表して五十嵐さんが「どんな状況でも子どもを守り育ててくれた山古志のみなさまに感謝の気持ちでいっぱい。今後の山古志や社会を担っていく大人になります」と誓いの言葉を述べた。

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 「誓いの言葉」を述べた五十…

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